「私もSAIを推薦します」

福田 修 

テクノロジー・オブ・アジア株式会社 代表取締役

日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)にて、ソフトウエア文章化プロジェクトのリーダー及び各種文章セミナーの講師を務める。執筆書籍に『SEを極める 仕事に役立つ文章作成術』(日経BP社)がある。

日本語をコンピュータで教えること

 IT技術者の文章力が低下している。それがコミュニケーションに起因する現場でのトラブルや、システムの品質問題を招いている--。こんな問題意識から、日本語の文章作成に必要な知識と具体的な書き方を網羅した「ソフトウェア文章作法」を書き下ろしたのは3年前である。以降、この本は版を重ねると同時に、「社員を集めるので直接講義して欲しい」との依頼が多くきた。すでに1400人程に教えている。

 そうした活動をする中で常々考えていたのが、文章指導にコンピュータを使うことだった。本や講義の内容は多岐にわたるが、内容の2割程度はコンピュータを使って自習できる。本を読んだ後に文章を書いて自動添削したり、講義を受ける前後に受講者が自習できれば、教育効果は確実に高まると思ったのである。

 そのためには道具が必要だった。WBT(Web Bases Training)やCBT(Computer based Training)、およびそれに類した教育用ツールは数多く提供されている。しかし日本語の教育に限れば、ふさわしいものはほとんど見当たらないのが現実だった。

 日本語の文章教育にコンピュータを使う場合、二つの機能が必要である。ひとつは受講者の文章を分析して弱点を見つけ出すことであり、ふたつめは弱点を補強するための知識を提供することである。コンピュータに任せられないこれ以外の部分は、人間が教えればいい。

 今回、SAI を発表するにあたり、これら二つの機能を実現できたことをうれしく思う。もちろん今後いくつかの改良は必要となるはずだ。しかしIT技術者の文章力を指導してきた目から見て、十分に実用的で役立つものとなっている。企業内での活用はもちろんのこと、大学や専門学校など教育の現場でもぜひ活用してもらいたい。



 ※ サイト内の記載事項は予告なく変更することがあります