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事例レポート2

メンバー間のギャップを見える化
問題解決の糸口に

メンバー間のギャップを見える化。問題解決の糸口に


 大手通信キャリアのB社は全社をあげての組織改革に取り組んでいました。「組織としての活力を取り戻したい」との意向を受け、まず全体的な傾向を把握するためにモチベーション診断を受けてもらいました。

 図1は、ある部署のメンバー12名のモチベーション状態です。縦軸(満足度)は仕事上の達成感や周囲から認められることなどの成長欲求度、横軸(不満足度)は給与や労働条件などの環境満足度を意味し、青い点はメンバー一人ひとりを示します。
 12名のメンバーのうち点線で囲んだ9名を中心に、右上にリーダーが、左側と下側にそれぞれ1名ずつのメンバーが分布しています。

 まず、リーダーと他のメンバーの関係を見てみました。リーダーは他のメンバーの誰よりもモチベーションが高くなっており、一見好ましいように見えます。困難な業務であるほど、部署を引っ張っていくには意欲あふれるリーダーが必要だからです。
 しかしこの部署では以前からリーダーとメンバーたちの意識ギャップがたびたびささやかれ、モヤモヤとした雰囲気の中で運営されてきた経緯がありました。つまり、リーダーだけが「行け行けムード」で他のメンバーたちがついて来られない、というのが実際の状況でした。これがモチベーション診断のデータでも裏付けられた訳です。

 弊社はこれらの結果をもとにB社にコンサルティングを行い、その後、状況は改善に向かいました。最終的には、この部署を含む、組織全体の人事異動が行なわれました。また、モチベーションが低かったメンバーは中程度の心的疲労状態にあることがわかり専門医の診察を受けることになりました。

図1.チーム内 12人のモチベーション状況

リーダと他のメンバーとの意識のギャップが、このチームの組織力を弱めている事が判りました


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